デザイナー志望の方から最近よくお問い合わせがあります。

センスがないとデザイナーになれませんか？
やっぱり学校に行かないとダメですか？

答えはどちらもNO。センスが無くて学校に行ってなくても、地味な作業が苦痛ではなく、打ち合わせできるコミュニケーション能力があって、PhotoshopとIllustratorが使いこなせればとりあえずデザイナーとしての仕事はできる。ただ、センスがあればクリエイティブな仕事を任せてもらえるので楽しくなる。そういった意味では、デザイナーという仕事を楽しむためには、ある程度のセンスは必要と思う。

学校に行かなくても技術だけなら独学や実際の現場でバイトやボランティアをして学ぶという方法もある。学校は効率的に基本的な技術が学べて、クラスメートとの情報交換や、授業を通してより広い世界やコネクションが得られる方が魅力的。後は○○学校卒業という肩書きが得られること。肩書きで人を判断したり、参考にする人はキレイ事を言っても実際まだまだ多いから、無いよりはあったほうが心強いし、自信にもなる。

クリエイティブと言われる仕事は、ディレクター、ライター、イラストレーター、エディトリアルデザイナー、グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー、プログラマー、マーケター、テキスタイルデザイナー、プロダクトデザイナー、インテリアデザイナー、建築家、アーティスト、美術教師、講師、メディアデザイナー…たくさんたくさんある。クリエイティブな仕事がしたいけれど、先がおぼろげで具体的に決まらないという人には実習で色々なことを体験でき、４年という時間がもらえる美大もいい。実際私も在学中の体験からグラフィックデザイナーと進みたい方向が定まった。

頑張って迷って、行動して、自分にあう道を見つけてください。そしてもし道に迷った時、「なりたい」ではなく「何ができるか」を考えると近道かも。あとは子供の頃自分が好きだった、得意だった、やって楽しかったことを思い出してみると、そこにヒントがあるかもしれない。私は小さい頃から絵を描くのだけは得意で小学校１年の時すでに友達相手に「お絵描き教室」みたいなことをやっていた。自作の絵本を作って遊んで、図工、美術はいつも好成績。（反して数学は壊滅的）美術部に所属して、美大に進んで、デザイナーになった。これからも一生デザイン、アートの分野に関わって生きていくと思う。

子供の頃から好きな事は何も変わっていない。